BD(ブルーレイ)から映像を抜き出して映像編集ソフトで扱う方法

先日関わった、とあるお仕事の際に、クライアントの方から「素材として ブルーレイの映像を使ってください」と言われました。

私の場合、映像データを受け取る際は HDCAMなどのテープメディアや、XDCAMのプロフェッショナルディスク、またProRes、H.264のような動画ファイルの形で受け取ることがほとんどで、ブルーレイから映像を取り出して使用したことがありませんでした。

そのため、一瞬「え、ブルーレイ?どうやればいいんだろう?」と戸惑い、変換/リッピング系ソフトの情報などをアレコレ収集してみたりもしたのですが、いざディスクを頂いてみると、そうしたソフトを使わずとも 拍子抜けするほど簡単に動画を取り出せることがわかりました。

そこでこの記事では、ブルーレイから映像を抜き出し、EDIUSやPremiereProなどの編集ソフトに読み込むための具体的な方法を紹介しようと思います。

※以下の記事はあくまで、自己で製作するなどした「コピーガードの入っていない」ブルーレイ映像が対象です。コピーガードの入ったものに関しては、以下の方法では取り出しはできませんので、ご注意ください。

ブルーレイの映像に関する基礎知識

記録メディアとしてのブルーレイは、かつてのDVDほどに普及しているとは言い難く、私のように「あんまり扱ったことないな~」という方も多いかと思いますので、以下で簡単に基礎知識を確認しておきます。

動画の規格は?

ブルーレイの一般的な映像規格は、コンテナ(ラッパー)形式が「m2ts」で、映像コーデックが「H.264(MPEG-4 AVC)」の動画ファイルです(*1)。

つまり「ブルーレイ」だからといって特殊な映像形式になっているわけではなく、youtubeなどでお馴染みの「H.264」の動画ファイルがディスク内に保存されているだけなのです。

なので 当該規格が読み込める編集ソフトであれば、特に変換などをしなくても プロジェクトへの読み込みが可能になります。 私の環境(EDIUS6.5、PremiereCC2015.3)では普通に読み込めています。

*1:wikipediaによると、極初期にはコーデックが「MPEG-2」のものもあったようですが、「現在では殆どのソフトにMPEG-4 AVC(H.264)、VC-1のどちらかが採用されている」とのこと。VC-1も2016年現在、それほど一般的なコーデックではなくなっています。

コピーガード付きのものは使えません

当然ですが、以下で説明する方法は"コピーガードが入っていないブルーレイ映像"の場合に有効なものです。

映画やドラマなどを収録した市販のブルーレイディスクや、テレビの放送映像を録画したブルーレイの場合、コピーガードが入っていますので、以下の方法ではデータを扱えません。

ブルーレイディスクを素材として受け取る際は、事前に「コピーガードが入っている場合は映像は取り出せない」旨を先方に伝えておきましょう。

具体的な読み込み方法

わざわざ「方法」と呼ぶほど難しいことではないのですが、一応、順を追って動画の読み込み方を紹介していきます。

(1)ディスクからデータをコピーする

まずはブルーレイディスク(以下、BD)内のデータファイルを、ローカルディスク内の任意の場所にコピーします。

BDを開くと「BDMV」「CRETIFICATE」という2つのフォルダがあると思いますので(「BDMV」ではなく「BDAV」の場合もあります*2)、こちらをフォルダ丸ごと、自分の環境のローカルディスクにコピーします。

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ちなみに上記に加えて「AACSフォルダ」がある場合は、コピーガードが入っているため以下の方法では使用できません。

*2:多くの場合 テレビ放送を録画した場合「BDAV」、それ以外「BDMV」という扱いになるとのこと。テレビ番組を録画したものにも基本的に、コピーガードが入っていますので、動画の使用はできません。

(2)映像データを取り出す

先にも触れたように BDの映像は基本的に「コンテナ(ラッパー):m2ts」「映像コーデック:H.264」のデータファイルです。

映像の本体ファイルは「BDMV」フォルダ内の「STREAM」フォルダに保存されています。

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「STREAM」フォルダを開くと、以下のような「m2ts」ファイルがあり、これが映像ファイル本体です(音声も含む)。

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あとはこれを、EDIUSやPremiereなどのプロジェクトに読み込んで使用すればよいわけです。
「.m2ts」「H.264」が扱える編集ソフトであれば 特に変換(エンコード)などは必要ありません。

PremiereProCC2015.4の場合

PremiereProCC2015.4では、初回の読み込み時に、以下のような「DolbyCodec」のインストールを促すウィンドウが表示されましたが OKを押すと問題なく読み込みが可能でした。

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ビンウィンドウに読み込むとこんな感じになります。

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映像制作のメモ帳:ミモリ

「映像知識のメモ帳」を運営しているミモリです。 編集業務をメインとしつつ、かれこれ15年以上も映像製作の仕事をしています。おかげさまで その間、放送系のお仕事から企業VPやアイドルイメージまで、幅広いジャンルのお仕事に携わらせていただきました。 これまでの仕事で学んだことを自分だけの知識にしておくのはもったいないと思い、情報の共有を目的としてこのブログを運営しています。 詳しいプロフィールとお問い合わせはこちら。