AfterEffectsを使用していて、ある素材に適用したエフェクトと設定値を、別の素材に対して そのまま適用したい場面というのがあります。
同じプロジェクト内であれば、単純にエフェクトをコピー&ペーストするだけで解決します。
しかし、プロジェクトを跨ぐような場合・・・例えば、あるプロジェクトで撮影素材に適用した「Lumetriカラー」の設定値を、別プロジェクトの素材にも適用したい、といったケースではどのようにすればいいでしょうか?
プロジェクトを跨いでエフェクトとその設定値を共有するには、「アニメーションプリセット」機能を利用するのが便利です。
エフェクトとその設定値を「アニメーションプリセット」として保存しておくことで、他プロジェクトでも同じ値をそのまま使いまわすことができます。
「アニメーションプリセットを保存」機能では、エフェクトに適用したキーフレームも同時に保存されます。このため エフェクトの設定値だけでなく、アニメーション(キーフレーム)に関する情報も保存することができます。

状況によっては、複数のエフェクトとその設定値をまとめて保存したい場面もあります。
例えば、こちらの記事で紹介している方法で レイヤーに輪郭線を付与する場合、2~3程度のエフェクトを同時に適用する必要があります。

「アニメーションプリセット」を使うと、これらのエフェクトと設定値を一括して保存しておくことができます。
この記事では、「Lumetriカラー」エフェクトの事例をもとに、設定値の保存方法と呼び出し方を紹介します。※「Lumetriカラー」以外のエフェクトも同様のやり方になりますので、適宜読み替えてください。
エフェクト&設定値を保存する
まずは、希望のエフェクト(ここではLumetriカラー)を適用し、任意の値に設定します。

保存したいエフェクトを選択した状態で、「アニメーション > アニメーションプリセットを保存」をクリック。


任意の名前をつけてプリセット(.ffx)を保存します。


プリセットは任意の場所に保存できます。ただ AfterEffectsデフォルトの保存場所を選択しておくと、プロジェクト起動時に自動でプリセットを読み込んでくれるので こちらがおすすめです。
AfterEffectsデフォルトの保存場所は以下の通り。
- 【Windows】 C > Users>(ユーザー名) > OneDrive > ドキュメント > Adobe > After Effects 20XX > User Presets
- 【MAC】 書類 > Adobe > After Effects > プリセット
エフェクト&設定値を呼び出す
保存したプリセット(エフェクト&設定値)を別プロジェクトで適用してみましょう。
「エフェクト&プリセット」パネルを開くと、「アニメーションプリセット > User Presets」内に 先ほど保存したアニメーションプリセットが保存されています。

あとは、こちらをドラッグ&ドロップして、エフェクトを適用するだけです。
※User Presetsに表示されない場合は、一旦、AfterEffectsを再起動しましょう(AfterEffectsデフォルトの場所にプリセットを保存した場合)
以上です。
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