こんにちは、管理人の高田です。
最近では、バラエティ番組などでフロアディレクターさんが「カンペ」を持っている姿が映し出されれることも珍しくなくなりました。
なので「カンペ」の存在自体は多くの人が認識していると思いますが、実際に作ったことがある方は少ないと思います。
実は私も未経験者の一人だったのですが、この度請け負った某お仕事で、その「カンペ」を作成することになりました。
その際に私が感じた疑問・・・例えば「縦書がいいのか?横書きがいいのか?」といったことや「模造紙に書くのか?スケッチブックに書くのか?」といった、極々初歩的な部分もふくめて、カンペの書き方についてアレコレ調べてみましたので、学んだ内容をここにまとめておこうと思います。
「カンペ」の作り方
カンペの書き方には、業界的に決まった統一ルールのようなものはありません。
放送局や制作会社側が伝統的に採用している独自フォーマットを漠然と踏襲しつつ、読みやすさや進行時の円滑性などを考慮して、各スタッフが個別に工夫して作成しているようです。
以下に、カンペ制作に関して具体的な方法を解説しているサイトを紹介します。
【参考】「フジテレビのお仕事」のカンペ仕様書
カンペの製作方法について、もっとも具体的かつ簡潔に解説されていたのが、フジテレビの「必読!!【カンペ】の作り方 3分前-フジテレビ」という記事。※PDFがダウンロードできます
フジテレビが実施している中高生向けの職業体験型教育プログラム「フジテレビのお仕事」のために制作された仕様書なのですが、「用紙はスケッチブック(B3)」「片面だけ使用」「キャスター毎に色分けする」といった具合に、ものすごく明快 かつ具体的にカンペの書き方が紹介されています。
フジテレビのお仕事〜めざましテレビを作ろう!!〜 – フジテレビ
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カンペは「セリフ用」「秒だし用」の2種類で、以下の要領で作成する。
- セリフ用:台本を書き写したもの。B3程度のスケッチブック推奨。縦書きでも横書きでも可。話者ごとに色分けして読みやすくする
- 秒出し用:「残り〇秒」などを伝えるもの。A3程度のスケッチブック推奨
【参考】現役フロアディレクターによるカンペの書き方
現役のベテラン フロアディレクターの方がご自身のフェイスブックページ「フロアディレクターの独り言」で書かれている「基本的なカンペの書き方、出し方」という記事が大変勉強になります。
カンペには「A:正確に内容を伝えて欲しい場合のカンペ」と 「B:スタッフ側から出演者に指示を出すためのカンペ」の2種類があり、それぞれ以下のように制作し、現場で提示するのがよい。
- Aカンペ:縦書きで書き、カメラ下に出す
- Bカンペ:横書き・縦書きどちらでもよく、出す位置は出演者の視線の先に自然に出す
これらは、用途の他に、人間の目の構造や目線を考慮した故の方策で、詳しくは上記ページをあたっていただければと思うのですが、「なるほど」の一言です。
今回の私の用途は(1)の場合に相当しますので(カメラ目線で商品についてコメントしてもらう)、「縦書きで書きカメラ下に出す」が相応しことになるわけです。
まとめ
ということで、現場や状況ごとに「読みやすい・わかりやすい」カンペ制作を心がけましょう。
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