【AfterEffects】レイヤーに輪郭線(縁取り・境界線)をつける方法まとめ

AfterEffectsで コンポ上に配置した画像、テキスト、オブジェクトなどに対して、輪郭線(縁取り線、境界線)をつけたい場合があります。

いくつか方法がありますので、この記事にまとめておきます。

基本的な設定

1.「レイヤースタイル」で付加する方法

まずは、一番簡単?な レイヤースタイルで付加する方法を紹介します。

ただし 後述するように、この方法だと、モーションブラーの見た目がおかしな感じになってしまうので、注意が必要です。

当該レイヤーを選択し、「レイヤー>レイヤースタイル>境界線」を選択。

当該レイヤーの「レイヤースタイル > 境界線」で、パラメータを調整できます。

・カラー:線の色
・サイズ:線の太さ

この方法の問題点

この方法だと、レイヤーに動きを付けた場合、モーションブラーが境界線に適用されません。

上図の場合、画像にはモーションブラー(ブレ)が発生していますが、境界線はくっきりしたままです。

レイヤースタイルは、サイズの収縮や、レイヤーの移動などトランスフォームの「後から」適用されるルールになっています。このため、画像自体にはモーションブラーがかかっているのに、境界線はくっきりしたまま・・・になるわけです。

2.「グロー」エフェクトを使う方法

続いて「グロー」エフェクトを使う方法です。こちらの方法では、境界線にもモーションブラーが適用されます。

「エフェクト > スタイライズ > グロー」を適用。

以下のようにパラメータを調整します。

・グロー基準:アルファチャンネル
・グロー半径:任意 ※境界線の太さ
・グロー強度:80~100
・元を合成:上
・カラーA・B:任意 ※境界線の色

こちらの方法だと、モーションブラーもちゃんと適用されます。

エッジがふわっとしたらチョークで調整

境界線のサイズによっては、エッジ部分がふわっとしてしまいます。

「マット > チョーク」を適用し、チョークマットの値を調整すると、エッジを固くすることができます。

3.「最大/最小」エフェクトを使う方法

続いて「最大/最小」「塗り」「CC Composite」を組み合わせる方法です。こちらも モーションブラーがちゃんと適用されます。

当該レイヤーを選択し、以下のエフェクトを適用します。

・最大/最小:「チャンネル」>「最大/最小」
・塗り:「描画」>「塗り」
・CC Composite:「Channnel」>「CC Composite」

一言メモ
「塗り」の代わりに「グラデーション」を適用すると、線をグラデーションにすることができます(後述)

各エフェクトの設定値は以下の通り

最大/最小

・操作:最大
・半径:任意 ※線の太さ
・チャンネル:アルファ
・方向:水平&垂直

塗り

・カラー:任意 ※線の色

CC Composite

・RGB Only:チェックを外す

こちらも レイヤーに対するモーションブラーがちゃんと適用されます。

補足

「最大/最小」エフェクトを「最大」で適用することで、元画像をひとまわり太らせています(「チョーク」エフェクトの逆)。

それに「塗り」を適用することで、本来の画像よりも一回り大きな塗りつぶし画像ができます。

また、CC Compositeエフェクトは、元の画像を 手前に読み込むエフェクトです。本来の画像よりも一回り大きな塗りつぶし画像の手前に、元の画像を配置することで、境界線のように見せているわけです。

応用設定

線をグラデーションにする

基本編で紹介した「最大/最小」を使う方法を応用すると、線をグラデーションにすることができます。

当該レイヤーを選択し、以下のエフェクトを適用します。

・最大/最小:「チャンネル」>「最大/最小」
・塗り:「描画」>「グラデーション」
・CC Composite:「Channnel」>「CC Composite」

各エフェクトの設定値は以下の通り

最大/最小

・操作:最大
・半径:任意 ※線の太さ
・チャンネル:アルファ
・方向:水平&垂直

グラデーション

・グラデーションの開始:※グラデーションの上端
・開始色:任意 ※線の色
・グラデーションの終了:※グラデーションの下端
・終了色:任意 ※線の色

CC Composite

・RGB Only:チェックを外す

開始/終了を「端」に合わせるのがポイント

デフォルトでは、グラデーションの開始/終了ポイントが コンポジションの端に設定されているため、グラデーションがわかりづらいケースがあります。

グラデーションの開始/終了ポイントを、使用したい画像(レイヤー)の端と端に設定するようにしましょう。

エフェクト設定を保存しておく

線を付与するエフェクトをプリセットに保存しておくと、毎回 ゼロから設定する手間が省けるので便利です。

対象となるエフェクトをすべて選択した状態で「アニメーション > アニメーションを保存」をクリック。

一言メモ
レイヤースタイルを保存したい場合は「レイヤースタイル」を選択した状態で「アニメーション > アニメーションを保存」をクリックします。

以下の場所に.ffxファイルを保存します。※プリセットファイルの保存場所はこちら(Adobe公式)

  • 【Win】Cドライブ > Users >(ユーザ名)> OneDrive> ドキュメント> Adobe> After Effects 20XX> User Presets
  • 【Mac】Documents > Adobe >After Effects
プリセットを適用する

保存したプリセットは、エフェクト&プリセットパネル内のUser Presets内にあります。

これを、コンポジション画面(もしくはタイムライン上)の当該レイヤにに直接ドラッグすれば保存したエフェクトが適用されます。

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