Windows環境から「ProRes」が書き出せるエンコーダのまとめ

こんにちは、管理人の高田です(@eizo_memo)。

この記事では Windows環境でProRes(プロレズ)が書き出せるエンコーダの情報をまとめています。

注意

2018年後半あたりから、Premiere、EDIUSなど一般的な編集アプリでも、Windows環境からProResが書き出せるようになりました。この記事を発表した2014年当時は、一部の超高額なエンコーダを除いて、Windows環境からのProRes書き出しは実質的に不可能となっており(読みこみはできた)、それゆえ裏ワザ的にProRes書き出しができるアプリを紹介することにも意味がありました。今となってはあまり価値の無い内容ですが、記録資料として当時のまま記事を公開します。

はじめに

まずはじめに、ProResというコーデックと それを取り巻く環境に関して確認をしておきましょう。

「ProRes」とは?

ProResとはAppleが開発した映像コーデックで、優れた特性で広く普及しています。

MAC環境で読み書き可能なのはもちろん、Windows環境でも読み込みが可能なため、MAC環境からWindowsユーザへ動画データを受け渡す際に一般的なコーデックのひとつになっています。

Apple ProRes について

Apple ProRes コーデックは、マルチストリームのリアルタイム編集での高いパフォーマンス、非常に優れたイメージ品質、および小さな保存サイズを実現します。Apple ProRes コーデックは、マルチコア処理を最大限に活用し、高速の低解像度デコードモードを備えています。

正直、圧縮効率やレンダリング耐性だけをみれば、他のコーデックが特別劣っているわけでもないのですが、なにより「普及率」の点で並ぶものが無く、互いの環境を考慮せずとも「とりあえずProResで!」と言えてしまう安心感は最大の強みだと思います。

Windowsからは書き出しが困難!

ただしこの「ProRes(プロレズ)」Windows環境からは「書き出し」出来ないのが長年のネックでした(読み込みは可能)。

普段の編集にEDIUSを使用しているわたしはProRes(プロレズ)に変換する「エンコード用途」のためだけにMAC機を所有しています。

そんな「ProRes」ですが、チラホラと Windows環境からもProResの書き出しが可能なエンコーダが出てきました。

以前から「FFMPEG」を利用する裏技的な方法は知られていましたが、最近ではAdobe PremiereProのようにappleが正規にライセンスしたものも出ています。

この記事では、正規ライセンスかそうでないかを問わずに、現状でそれらWindows環境からProResの書き出しが可能なエンコーダをまとめてみました。

【2019.05追記】この記事を書いたのは2014年でしたが 2018年後半あたりからPremiere、EDIUSなどWindows環境でもProResが書き出せるアプリが増えてきています。

Appleが承認している製品の一覧

Appleが正規にライセンスしている製品は以下のページにまとめられています。

Apple ProRes の使用が承認されている製品

Apple ProRes の使用が承認されている製品について説明します。

非承認アプリでも別に違法ではない

ちなみに、Apple ProRes の使用が承認されている製品」に記載がないソフトからProRes書き出しを行った場合でも別に違法というわけではありません。

上記ページで紹介されているのは「Appleが動作確認や品質確認を行って大丈夫と認めたもの」という程度の意味合いに過ぎません。

私も長い間勘違いしていましたが「Apple未承認のエンコーダ=違法ソフト」というわけではないのです。

この件に関して、Appleに問い合わせた際の内容を記事にしていますので、そちらもあわせてお読みください。

ヘッダ:Vegas

Apple承認のエンコーダ

当ブログでは各エンコーダの検証などは行っておりません。実際の利用に関しては各自の判断と責任で行ってください。

PremierePro(ver13.0.2)/AfterEffects

2018年12月11日より配布スタートしたAdobe Premiere Proの「ver13.0.2」アップデートで Windows環境からのProRes書き出しに対応しました!

Premiereをはじめ、AfterEffectsやMedia EncoderなどのAdobe動画製品でProResが書き出せるようになりました。

【関連記事】 実際に私がPremiereからProResを書き出した際の検証記事を作成していますので、そちらも併せてお読みください。

ヘッダ:Premiere

EDIUS(Ver9.40)

グラスバレーの編集ソフト「EDIUS」も2019年5月8日より配布開始になったVersion 9.40から、ProResのエクスポートに対応しました。またApple ProRes RAWの読み込みにも対応しています。

映像編集のソフトウェアEDIUS(エディウス)の総合サイト

EDIUS(エディウス)は、映像編集のソフトウェアです。プロフェッショナルな映像制作から簡単な動画編集まで対応。4K HDRリアルタイム映像編集、強力なカラーコレクション、エフェクト、合成が可能な映像編集ソフトウェアです。

SCRATCH(ASSIMILATE)

こちらはappleの正規ライセンスを受けているASSIMILATEの「SCRATCH

ASSIMILATE ” Power to the Creators

The only toolset for real-time VR post-production. Stitch, conform, color, composite, Ambisonic audio – all in real-time to the Oculus HMD or HTC Vive. Or without an HMD, just turn on 360° mode and move through 360° worlds via panel-control on a standard monitor. Review on the Web with your smart phone and headset.

サブスクリプション契約になり「89ドル/月」もしくは「695ドル/年」の費用がかかります。

Apple未承認のエンコーダ

以下は、Apple未承認のエンコーダです。

VEGAS Pro

MAGIX社から発売されている編集アプリ「VEGAS Pro」では、バージョン「14」からProResの書き出しが可能になりました.

ただしなぜか「国内版」には初期装備されず 書き出し機能は国内代理店のソースネクストからアップデータを送ってもらう必要がありました。

しかし 2017年9月に発売された「15」からは、国内版でも最初からProResが書き出せるようになっています。わたしも実際に購入して 検証記事を書いていますので、そちらも合わせてお読みください。

ヘッダ:Vegas

LRTimelapse

LRTimelapse」というタイムラプス用ソフトにProRes書き出し機能があるそうです。

LRTimelapse – Advanced Time Lapse Photography made easy!

LRTimelapse 4 provides the most comprehensive solution for time lapse editing, keyframing, grading and rendering. No matter if on Windows or Mac, or which Camera you use: LRTimelapse will take your time lapse results to the next level. Check out, what’s new in LRTimelapse 4!

Bigasoft

こちらは「Bigasoft」という名前のエンコーダ。フリートライアル版もあります。

ProRes 4444 Converter – Encode or Decode ProRes 4444 or ProRes 422

ProRes 4444 Encoder and Decoder – Convert Apple ProRes or convert to ProRes 4444/ProRes 422 from MXF, H.264, AVI, AVCHD, MPEG, MOV, WMV, MP4, YouTube, MKV on Windows

まとめ

Windows環境からProResが書き出せるエンコーダーのまとめでした。

【2019.05追記】この記事を書いたのは2014年のことで、当時はWindows環境からProResが書き出せるエンコーダーはほぼありませんでした。

そのためApple未承認のものを何件か紹介していたわけですが、その後2018年あたりからPremiere、EDIUSなどの主要な編集ソフトがエンコードに対応したため ProResの書き出しは以前ほどハードルの高いものではなくなっています。

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※私が 実際にトレーニング講座を受講した際の感想を記事にしていますので、興味がある方はそちらも合わせて読んでみてください。

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