Youtube用に動画作成する際に、エンコード設定値に関していつも迷ってしまうので自分用にメモしておきます(※このページの情報は2017年3月現在のものですのでご注意ください Youtubeは度々仕様が変更されます)。
この記事の目次
覚えておきたい基本事項
まずは動画のアップロードに関する基本事項を確認しておきましょう。
尺の上限は15分まで
ただし「上限引き上げ設定」を行えば、最長11時間(ファイルサイズ128Gb)まで上限尺を伸ばすコトが可能(公式ページ「15 分を超える動画のアップロード」)
再エンコードがかかる
基本的に、アップロードした動画がそのまま表示されるわけではなくYoutube側で再エンコードしたものが表示されているそうです(参考「Youtubeは推奨設定でアップしても大きくビットレートが削られる(比較検証)」)。
後述するYoutubeの推奨エンコード設定でアップロードしても再エンコード自体は避けられないようです(※推奨値はおそらく再エンコードの諸る速度を速めるためのもの)。
ちなみに 下記のサイトさんでは 裏技的に4Kサイズにアップコンバートすることで画質の劣化を抑える方法が紹介されています(*ただし本来1080サイズしかないものを4Kに拡大した時点で画は荒れるわけで… このへんは後日自分で検証してみたいと思います)。
ただし 当記事で扱うのは、上述サイトさんのような裏技的な画質劣化回避方法ではなく、あくまで「Youtubeの推奨する値で動画を書き出す方法」になります。
サポートされているファイル形式
Youtube推奨のエンコード設定値
以上を押さえた上でYoutubeが推奨しているエンコード設定を確認しておきましょう。
上述のようにこの推奨値で作成してもYoutube側の再エンコードは回避できないようですので、その点はご留意ください。
以下はYoutubeの「高度なエンコード設定」からの引用です
コンテナ: .mp4
・編集リストは含めません(編集リストがあると 映像と音声が同期しないことがある)
・ファイルの先頭にmoovアトムを含める=ファスト スタートにする(※参考:WEB動画作成時に”ムーブアトム(moov atom)を先頭に含める”ための具体的な方法)
音声コーデック: AAC-LC
・チャンネル: ステレオまたはステレオ + 5.1
・サンプルレート: 96 khz または 48 khz
動画コーデック: H.264
・プログレッシブ スキャン(インターレースは不可)
・ハイ プロファイル
・2 連続 B フレーム
・クローズド GOP(フレームレートの半分のGOP)
・CABAC
・クロマ サブサンプリング: 4:2:0
・可変ビットレート
ビットレート
ビットレートの上限はありませんが 推奨ビットレートは以下のとおりです。
※「1Mbps = 1000kbps = 1000000bps」
フレーム レート
コンテンツは、記録したときと同じフレームレートでエンコードしてアップロードする必要があります。
インターレース方式のコンテンツは、アップロードする前にインターレースを解除する必要があります。
たとえば 1080i60(1 秒あたりのフィールド数が60 のインターレース方式)のコンテンツの場合、アップロードする前にインターレースを解除して 1080p30(1 秒あたりのフレーム数が 30 のプログレッシブ方式)に変換する必要があります。
各エンコーダの設定方法
実際の書き出しの前に気をつけておきたいポイントとしては、Youtubeはインタレースに対応していないので、可能であれば収録段階からプログレッシブ収録し、シーケンスなども準じてプログレッシブで作成しておくのがベストだと思います。
EDIUSで書き出す場合
「ファイルへ出力」で「H.264/AVC」を選択して以下のように設定します。
EDIUSの場合「ビットレート」の表記が「bps」を基準にしているので注意。
「1080p」のYoutubeの推奨値は、標準画質「8000kbps」高画質「50000kbps」なので、kbpsをbpsに直すと、それぞれ「8000000kbps」「50000000bps」になります。
追記:ただし私の環境(Edius ver6)では上記書き出し時にファストスタートの設定ができません。そのため MP4 FastStartなどのツールを用いてmoov atomの位置を変更する必要があります。
詳しくは「WEB動画作成時に”ムーブアトム(moov atom)を先頭に含める”ための具体的な方法」の記事をご覧ください。
WEB動画作成時に”ムーブアトム(moov atom)を先頭に含める”ための具体的な方法 …
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