【知識】アニメーションにおける「クチパク」の技法まとめ

こんにちは、管理人の高田です(@eizo_memo)。

アニメーション制作において、キャラクターがセリフを話すときの口(くち)の動き、いわゆる「クチパク」に関してWEB上の記事をいくつかまとめてみました。

「クチパク」の基本

まず、日本のTVアニメにおけるクチパクの基本的な方法を確認しておきましょう。

基本は「閉じ口・中口・開き口」の3種類

『劇場版 ONE PIECE』シリーズなどで色彩設計を担当されている辻田邦夫さんは、国内アニメの口パクに関して以下のように説明されています。

日本のたいていのTVアニメの場合、口パクって「閉じ口」「中口(少し口開けた状態)」「開き口」の3種類で、これをランダムに繰り返させて「しゃべらす」ワケです。
本来の人間の口の動きから考えたら、横に開く口と縦に開く口がない時点でもう絶対的に足りないんだけど、不思議なもので、なんかそれなりに合ってるように見えちゃったりします。
WEBアニメスタイル | 色彩設計おぼえがき[辻田邦夫]第46回 なぜか今週は「色」じゃなくて「口パク」のお話

3種類を均等にアトランダムに出現させる

ただし この3種を適当に混ぜあわせればよいというわけでもありません。

『この世界の片隅に』の監督・片渕須直さんは「(口パクは)均等にアトランダムに出現させる」ことが必要だと言っています。

いわゆる「口パク3枚」というのが、日本の3コマ撮りアニメーションの基本なのだが、いつの頃からかこの3枚の使い方が怪しくなってしまっている。
 「閉じ口=1」「中口=2」「開き口=3」と動画番号が振られているとする。1、2、3が「1、3、1、2、3、1、2、1、3、2、3、1、3、」のように均等にアトランダムに出現してくれるとよいのだが、「1、3、2、3、2、3、2、3、2、3、1、3、2、3、2、3、2、3」と滅多に閉じ口が出現しないタイムシートのつけ方が蔓延してしまっている。
(中略)
3コマ撮りアニメでは3枚の口パクが均等にランダムに出現してこそ有効に使われる。「3、2、3、2、3、2、3、2、3」だと、口を開いたままブレているだけにすぎない。なんで、こうなってしまったのかといえば、1980年代の合作ブームに原因があったりするのではないか、と考えてしまう。
WEBアニメスタイル | β運動の岸辺で[片渕須直]第76回 筆者多忙中につき

「7種類」のケースも・・・

アニメーター、キャラクターデザイナーの平松禎史さんが、大友克洋さんのアニメ『AKIRA』製作時のクチパクに関して、興味深い内容をツイートされています。

そのほか 平松さんの口パクに関するツイートは↓以下にまとめられています。

平松禎史先生の「口パク話」

アニメの口パクに関する話題、いろいろと興味深いお話です。関連  「アニメの最低枚数について、」

まとめ

「アニメの作り方」みたいな本を読んでも「開き、中、閉じの3パターンで作成します」くらいことしか書かれていなかったりするんですが、色々と奥が深いんだなあとちょっと感動してしまいました。

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