【対応表アリ】「USB 3.x」規格の呼び名と仕様に関するまとめ

こんにちは、管理人の高田です(@eizo_memo)。

この記事では、複雑で わかりにくくなってしまった「USB3.x」系規格の呼び名と仕様をまとめています。

「USB 3.x」呼び名のまとめ

「USB」は我々にとってお馴染みの通信規格のひとつですが、その第3世代(USB 3.x 系)は、新しい規格が出るたびに、ややこしい名称変更を重ねてきました。

現在までに大きく2度(2013年・2019年)の変更が行われており、その都度、最悪ともいえるネーミングセンスで呼称を改変し、ユーザーを混乱させています。

呼び名の対応表

例えば、一般的に「USB 3.0」として知られる転送速度:5Gb/sの規格は、2020年現在、正式には「USB 3.2 Gen1」と呼ぶことになっています。

しかし、上図を見ればわかるように、ちょっと前までは「USB 3.1 Gen1」という名前でもあったわけです。

「USB 3.0」「USB 3.1 Gen1」「USB 3.2 Gen1」・・・これらが 同じものを指していることは、名称変更の歴史を知らないと(いや、知っていても)容易には理解できません。

一応、さらに 上位規格の「USB4(転送速度:最大40Gb/s)」が登場することが決定しているため、これ以上「USB 3.x」系が名称変更することはない、とは思いますが・・・

管理人メモ
ちなみに、あくまで変わったのは規格の「呼び名」であり、転送速度などの仕様は従来のままです。
歴史的な呼称の変遷

おまけとして、歴史的な経緯も書いておきます。

  • 2008年:「USB 3.0(転送速度:5Gb/s)」発表。
  • 2013年:新規格「USB 3.1(転送速度:10Gb/s)」発表。これにともない、従来の「USB 3.0」も含めた3.x系全体の名称を「USB3.1 Gen x」と呼称することになった。【1度目の名称変更】
  • 2017年:新規格「USB 3.2(転送速度:20Gb/s)」発表。
  • 2019年:2月25~28日に開かれた「Mobile World Congress 2019」で、従来の「USB 3.0(USB3.1 Gen1)」と、「USB 3.1(USB3.1 Gen2)」も含めた、3.x系全体の名称を「USB 3.2 Gen x」に変更することになった。【2度目の名称変更】

「USB 3.x」スペック表示の実情

今後は「USB 3.2 Gen〇」が一般化するものと思われますが、現時点(2020年)では、過渡期のため旧表記も混在しているので注意が必要です。

私が、街の量販店などで確認する限り、HDDケースなどのUSB対応機器のスペック表示では、メーカーごとに新旧の呼称が混在していました。

「USB 3.2 = 転送速度:20Gb/s」とは限らない!

例えば、HDDケースなどのパッケージに「USB 3.2 対応!」などと記載されている場合には注意が必要です。

「USB 3.2」でも「USB 3.2 Gen1」であれば、従来のUSB3.0と同じものになります(転送速度:5Gb/s )。

USB対応機器を購入する場合は、パッケージに記載されている規格が「一般的な呼称」なのか「2019年以降の呼称」なのかを見極める必要があります。

管理人メモ
今後は 表記が統一されていくものと思われますが、現状は過渡期のため、買い物時には注意が必要です。

まとめ

というわけで、「USB3.x」規格の呼び名と仕様をまとめてみました。

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