Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)で、60p素材をスロー化する方法

medium_5570870656photo credit: derrickcollins via photopin cc

なめらかなスロー素材を得る事と目的として撮影時に60P収録をする場合があります。
60Pにて撮影をし、それを24Pシーケンスにて編集する事で2.5倍(30pシーケンスの場合は2倍)のなめらかなスロー素材が得られるわけです。

以下の記事では「撮影素材:60p/シーケンス:24p」といった条件を想定して「撮影素材のスロー化の方法」を記載していきますので、それぞれの事例にあわせて適宜読み替えてください。

Final Cut Studio
Final Cut Studio

※FCPのバージョンは7を前提に書いています。

事前に把握しておきたいこと

FCP本体ではスロー化はできない

FCPの場合、単純に60P素材を24Pシーケンスに読み込んだだけでは、スロー再生になってくれません。 
 
これは、FCP側が気をきかせて(?)異なる収録フレームレートの素材を、自動的にシーケンスで設定したフレームレートのものに統一してくれるためで、60P素材のクリップを24pシーケンスにおいてもコマ抜き再生されるだけです。

※24Pシーケンスに、60P素材を置くと、自動でコマ抜き処理を行う。1秒間の60P素材は、24Pシーケンスに置いても1秒のまま。
001

ちなみに下図は、24Pシーケンス上のTCとコマヌキ後の60PクリップのTCの対応表です(上段:24P 下段:60P)。 
つまり、24Pシーケンスに、60Pクリップを配置すると、0.3.5.8.10…とコマヌキされて素材が表示されることになるわけです。

002-対応表

具体的なスロー化の方法

CinemaTools”を利用する

スロー表示を得るためには、60P収録した素材のフレームレートを当該シーケンスのフレームレートに変換(今回は24P)してあげる必要があります。

そのためには、Final Cut Studio(ファイナルカットスタジオ)付属のCinemaTools(シネマツールズ)というアプリケーションを使用します。


1:CinemaTools(シネマツールズ)を立ち上げ[ファイル>クリップを開く]から変換したい60P素材を選択する


2:[クリップ>コンフォーム]もしくは、右下の「コンフォーム」ボタンを押す
006-conform


3:[クリップをコンフォーム]ウィンドウが出たら、変換したいフレームレート(今回は23.98)を選択してコンフォームボタンを押す
007-conformB

注意|60Pから23.98に変換したものを、再び60Pに戻す事はできません。コンフォームをかける場合は当該クリップの複製を作っておきましょう。


上記作業で当該クリップは24(23.98)fpsのクリップになっているので、これを24Pシーケンスに持ってくればスロー再生状態になっています。

ちなみに24P変換といっても新規にクリップが作成される訳ではなく、同一クリップのフレームレート情報をいじるだけみたいなので画質の劣化などは生じません。
上記で変換したクリップを、24Pシーケンス上に持ってくることで、意図した通りのスロー素材になるわけです。

008-conformC

エラー報告

XDCAM EX素材でエラーが発生!

で、まあここまでは、いいのですが。
問題は、CinemaToolsの「コンフォーム」機能はコーデックによってエラーが出てしまう…らしい、ということです。

具体的に言うと、XDCAM EXコーデックで収録しFCPにて「切り出しと転送」にてキャプチャしたXDCAM EXの60p素材に関しては、[コンフォーム]ボタンがグレーアウトして選択できない状態になっていました。同素材をproress422に変換してあげると、コンフォーム可能な状態になったので、これはコーデックによって対応していないものがあるという事のようです。

※2009年時点での内容です。その後XDCAM EX素材を扱っていないのでこのエラーがどうなっているかは不明です。あしからず。

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