CreativeCloudファイルで動画サイズの表示が縮小する不具合が発生

こんにちは、管理人の高田です(@eizo_memo)。

AdobeCCと契約すると、20GB分のクラウドストレージ(Adobe Creative Cloudファイル)を利用することができます。

これまで主に、チェック用動画の受け渡しに利用していたのですが、昨日ちょっとした不具合に遭遇しましたので、その内容を備忘録としてメモしておきます。

不具合の症状

不具合についてその症状を説明する前に、簡単にAdobe Creative Cloudファイルサービスの特性について紹介しておきます。

adobecc_error_002

Adobe Creative Cloudファイル

チェック用動画データの送付にはGigaFile便などのサービスを使っている方も多いと思いますが、Adobe Creative Cloud ファイルの利点は、データをアップロードすると、クラウド上で動画の閲覧までできてしまうところにあります(簡単なコメント追加機能もあり)。

いちいち先方にデータをダウンロードして貰わなくてもWEB上で内容を確認してもらえるわけですね。

WEB上で動画を閲覧できるということは、スマホ環境でもチェックが可能になる・・・ということ。

動画データをダウンロードしてもらう方式だと、スマホ環境では操作が面倒だったり、また人によってはそもそも出来なかったりするため、どうしてもPC環境が必要になってしまいます。

多忙なクライアントさんにサクッとチェックしてもらい返事が欲しい・・・というような場合には、こうしたサービスが非常に便利なわけです(※もちろん画質を云々するようなシビアなチェックには向きませんが)。

ネット上で認識されている動画サイズがおかしい

さて、その「Adobe Creative Cloud ファイル」サービスですが、昨日「1280×720」サイズの動画データをアップロードしたところ、生成されたサムネールがいつもより小さく、違和感を覚えました。

不思議に思って、メタデータを表示する「詳細」部分を確認してみると・・・

adobecc_error_003

上図のように「幅・高さ」が「500px・500px」として認識されてしまっています(本来は1280×720)。

試しにデータをダウンロードしてみましたが、こちらは「1280x720」の元サイズそのままで 特に問題はありません。
あくまで「Adobe Creative Cloud ファイル」サービスの表示上の問題のようですが、このままだと、クライアントチェックの際に「なんでこのデータだけ小さいの?」という話になり兼ねません。

そこで、データを一旦削除してアップロードし直したり、サイズを変えた別データをアップロードしてみたり・・・と色々試してみたのですが、全く改善されません。

試行錯誤するうちに 以下のことが判明しました。

・「1920×1080」サイズをあげても「1280×720」を挙げても「500x500」として認識される

・公開リンクを作成し リンク先から動画を確認すると 無茶苦茶小さな画面サイズになっている

・動画データをダウンロードすると、しっかり元データのサイズになっている

・「Adobe Creative Cloud ファイル」上で、別場所にフォルダを作成してアップロードしてみたが変化なし

ダウンロードすれば元データのままなので、おそらく「クラウド上でメタ情報の読み取りがうまくいってない」ということだとは思うのですが、夜も遅くサポートの時間外だったため、解消方法がわかりませんでした。

結局、クライアントさんには事情を説明して、動画データをダウンロードしてチェックしてもらうことにしました。

解決方法

で、そんなこんながあって、翌日あらためてアップロードした動画を確認してみると・・・

なんと、元のサイズとして認識されていました。

要するに、理由は分からないが「一晩寝たら直った」という状態です。

ストレージ容量があるレベル以上になると、このような症状がでる・・・といったなんらかのトリガーがあるものかと思っていたのですが、「一晩寝たら勝手に直る」というのでは対処のしようがありません、そこで公式サポートに電話して聞いてみました。

公式サポートにきいてみた

ただ、公式サポートでも「Adobe Creative Cloud ファイル」サービスに関しては、まともな公開情報がないそうで、判明したのは以下のようなことでした。

・そもそも本来の挙動ではないので 何らかの不具合があったものと思われる

・ただし今回のようなケースはこれまで報告がないので 有効な対処法もお伝えできない

そもそもAdobe側では、現在までこのような症状は認識していないということです。

一応、わたしは仮説として以下のようなことを考えていました。

・Adobe Creative Cloud ファイル サービスのクラウド上で表示されている動画データ(WEB上で再生できる動画データ)は、アップロードした動画データそのものではなく、再生用に別途エンコードされたプロキシデータである。

・そのプロキシデータの作成時になにか不具合が発生した

ところが、サポート側としては、再生されている動画が「動画本体のもの」なのか、「プロキシデータ」なのかも不明とのこと。本社側の技術情報として そのようなことは公開されていないのだそうです。

ただ、「Adobe Creative Cloud ファイル」サービスでは、動画の再生だけでなくPSDデータのレイヤーの確認などもできるのですが、そちらでも結構表示に不具合が報告されておりまして・・・とのこと。

要するに"Adobe Creative Cloud ファイル サービスのWEB確認機能に関してはあくまで簡易的なものと割り切って利用しましょう"ということのようです。

因みに、同様のサービスとして先日InterBee2015にも出品していた「Jector」などのサービスもあるので、本格的なものを求める方は、そちらの方がよいかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA