テレビ番組などで使用されるカンペの制作方法と出し方

テレビの情報番組などでは、進行台本の内容を、出演者が現場で確認しながら喋れるように「カンペ」というものを作成します。

今では、バラエティ番組などでフロアディレクターさんがカンペを持っている姿が映し出されれることも珍しくなくなりました。ですから「カンペ」の存在自体は多くの人が認識していることと思いますが、実際に作ったことがある方は、そういないのではないでしょうか?

さて、この度請け負った某仕事において、その「カンペ」を私が生まれて初めて作成することになりました。

その際に私が感じた疑問・・・例えば「縦書がいいのか?横書きがいいのか?」といったことや「模造紙に書くのか?スケッチブックに書くのか?」といった、極々初歩的な部分もふくめて、カンペの書き方についてアレコレ調べてみましたので、学んだ内容をここにまとめておこうと思います。

カンペ制作の経緯

kanpe_001

今回は、某商品に関する数分程度の簡単なコメント収録の際にカンペが必要になりました。

コメントを頂く方にはあらかじめ原稿を渡してあるものの、多忙な方なので収録時間も限られています。
そこで、こちらの商品名や、発売日などの細かな情報を正確かつ迅速にコメントしていただくためには「カンペ」が一番・・・と判断しました。

で、そのカンペ作成を自分が引き受け(というか他にいないので)、いざ実際に制作することになったわけですが、その段になって気になったのが「なにかフォーマットのようなものはあるのだろうか?」ということ。 

そもそも私は、特に映像系の学校を出たわけでも、番組系の現場制作に携わったわけでもないので、カンペに関する知識は一般人のそれとあまり変わりがありません。

究極的には「読めればいい」というそういう話ではあると思うのですが、現場で実際にカンペを制作しているADさんやフロアディレクターさんたちの間には、それぞれの流儀や「読みやすさ」についてのノウハウのようなものがあるのかも知れません。

そこで色々と調べてみた結果が以下の内容です。

具体的なカンペの制作方法

カンペの書き方には業界的に決まった統一ルールのようなものはなく、放送規格などのように「電波産業会(ARIB)がフォーマットを勧告して・・・」といった堅苦しい取り決めがあるわけでもありません。

局や制作会社側が伝統的に採用している独自フォーマットを漠然と共有・踏襲しつつ、個々のスタッフが、読みやすさや進行時の円滑性などを考慮して個別に工夫して作成しているようです。

以下に、カンペ制作に関して具体的な方法を解説しているサイトを紹介します。

"フジテレビのお仕事"のカンペ仕様書

もっとも具体的かつ簡潔にカンペの製作方法とルールについて解説されていたのが、フジテレビが制作した「必読!!【カンペ】の作り方 3分前-フジテレビ」という記事で、PDFデータとしてダウンロードが可能です。

これは、フジテレビが実施している中高生向けの職業体験型教育プログラム「フジテレビのお仕事」のために制作された仕様書なのですが、「用紙はスケッチブック(B3)」「片面だけ使用」「キャスター毎に色分けする」といった具合に、ものすごく明快 かつ具体的にカンペの書き方が紹介されています。

上記ページ中ほどに「事前学習:カンペ制作」という項目があります。

現役フロアディレクターによるカンペの書き方

現役のベテラン フロアディレクターの方がご自身のフェイスブックページ「フロアディレクターの独り言」で書かれている「基本的なカンペの書き方、出し方」という記事が大変勉強になります。

カンペには2種類ある

https://www.facebook.com/notes/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%8B%AC%E3%82%8A%E8%A8%80/%EF%BC%96%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%81%AB%E3%81%AF2%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E3%81%82%E3%82%8B/1526579604266466

基本的なカンペの書き方、出し方 その①

https://www.facebook.com/notes/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%8B%AC%E3%82%8A%E8%A8%80/%EF%BC%96%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9%E5%87%BA%E3%81%97%E6%96%B9-%E3%81%9D%E3%81%AE%E2%91%A0/1529024747355285

基本的なカンペの書き方、出し方 その②

https://www.facebook.com/notes/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%8B%AC%E3%82%8A%E8%A8%80/%EF%BC%97%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9%E5%87%BA%E3%81%97%E6%96%B9-%E3%81%9D%E3%81%AE%E2%91%A1/1531232097134550

語られている内容を極簡単にまとめると・・・

"カンペには「(1) 正確に内容を伝えて欲しい場合のカンペ」と 「(2) スタッフ側から出演者に指示を出すためのカンペ」の2種類があり、それぞれ以下のように制作し、現場で提示するのがよい。"

(1)のカンペ=縦書きで書き、カメラ下に出す
(2)のカンペ=横書き・縦書きどちらでもよく、出す位置は出演者の視線の先に自然に出す

これらは、用途の他に、人間の目の構造や目線を考慮した故の方策で、詳しくは上記ページをあたっていただければと思うのですが、「なるほど」の一言です。

今回の私の用途は(1)の場合に相当しますので(カメラ目線で商品についてコメントしてもらう)、「縦書きで書きカメラ下に出す」が相応しことになるわけです。

カンペあれこれ(参考資料)

先述のようにカンペに決まったルールはありませんので、シチュエーションごと、現場ごと、状況ごとによってスタイルは変わるもののようです。

そこで最後に、臨機応変にその場その場で最適なカンペを制作するためのアイデアの引き出し、参考資料として、ネットで公開されている様々なスタイルの「カンペ」画像へのリンクをまとめておきます。

・こちらはフジテレビが27時間テレビ制作時に各局レポートとしてブログにアップした写真です。横書きでカメラ横に出すスタイル。

・こちらは「みょんじゃ」さんという方の旅行ブログで紹介されている街で見かけた撮影風景の画像(フジテレビの番組のようです)。こちらのカンペはA3大のコピー用紙に原稿を印刷しクリップで留めるスタイルです。

・こちらは「静岡朝日テレビ」のサイトで紹介されている中学生の職場体験時の画像。横書きでカメラ下に出しています。

・こちらは環七沿いにあるVTR収録用スタジオ「スタジオブル」さんのブログで紹介された、TVショッピング番組収録時のカンペ画像です。 模造紙に縦書きというスタイルです。

スケッチブック A3 size (縦420mm×横300mm[BR]) ZS115S
スケッチブック A3 size (縦420mm×横300mm[BR]) ZS115S

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